写真を使う製品包装材

複数の人がいるプロジェクトではディレクターが各々の作業を纏めることになります。もし専用の写真を撮って製品を包装する包装材のデザインに使用する場合、その中で大切なのは、撮影のコーディネートといわれています。

モデルの設定や背景などが違ったら、まったく違ったイメージが出来上がってしまいます。そこからカンプという作業に入ります。ラフスケッチをさらに精密に、かつ具体的に表したものです。実際に使う写真が原寸大で張り込まれます。

キャッチコピーも仕上がりと同じ書体で表されます。各セクションで分かれて制作していた素材などが完成したら、このカンプにします。ラフスケッチのような全体を組み合わせてみるのとは、違って実物の写真を用いるので、キャッチフレーズや本文の位置も仕上がりと同じ書体、同じ配色になります。

次にレイアウトをします。これはカンプに従って、実制作の指示となります。この先はひたすら完成を目指していきます。検討するという段階は終わっているということです。

ここで早く無駄なくトラブルを起こさないように美しいデザインを完成させるために、製作担当者への的確な指定とスムーズな進行が重要となってきます。

キャッチフレーズというのは、製品のテーマがはっきりと伝わるようにしなければなりません。キャッチフレーズはメインの他にサブキャッチを作ることが必要です。

この多層表現というのが、デザインを見た人の共感をより確かなものになるといえます。同業他者の包装材のデザインから学ぶことも大切です。製品の包装材を企画する場合、まず、同業他社のチラシを10点以上は集めましょう。

そういったものから、さまざまな知恵や失敗のノウハウが詰まっています。成功や失敗を分析するのも大切です。企画の方針になることもあります。チェックリストを作りましょう。